2014年12月に打ち上げられ、今年6〜7月に目的地の小惑星「リュウグウ」に到着する予定の探査機「はやぶさ2」。到着まであと3ヶ月を切り、目的地までの距離が38万キロを切ったと、10日、「はやぶさ2」のツイッターが明らかにしました。
この38万キロという距離はある意味宇宙における象徴的な距離です。月と地球の間の平均的な距離が、38万キロなのです。つまり、「はやぶさ2」とリュウグウとの距離は、いまや月と地球の距離よりも近いということになります。
☆リュウグウ☆までの距離が38万km‼️
地球🌏から月🌜までの距離だよこれはね、たとえてみると…
寝台特急「はやぶさ」(東京-熊本)で144往復
新幹線「はやぶさ」で50日
スズキ・ハヤブサでも50日
鳥の隼が最高速で飛んで40日
ファルコン9なら10時間
ミレニアムファルコンなら0.8秒! pic.twitter.com/RssVWP7BKN— haya2kun (@haya2kun) April 10, 2018
「はやぶさ2」からリュウグウまでの距離が38万kmを切りました。
はやツー君は「はやぶさ」つながりでつぶやいていましたが、光(電波)なら、1.3秒で到達する距離です。
地球から「はやぶさ2」まで電波が届くのに990秒くらいかかっていますから、本当にもうすぐです。
(はやぶさ2プロジェクト) https://t.co/eiKJbYzRjk— 小惑星探査機「はやぶさ2」 (@haya2_jaxa) April 10, 2018
「はやぶさ2」公式ツイッターのつぶやきにもありますように、地球との距離は、光や電波(秒速30万キロ、世の中で最も速いもの)が届くのに990秒(16分30秒)かかる距離、つまり約3億キロ(30万キロ×990秒=2億9700万キロ)に達しています。
ツイッター通り、「本当にもうすぐ」です。
初代「はやぶさ」に携わった編集長(寺薗)としては、もうすぐだからといって決して気を抜くことができませんが、いずれにしても到着が着実に近づいていることにワクワクする思いです。
なお、「はやぶさ2」が現在リュウグウまでどのくらいの距離にあるかは、下記、JAXAの「はやぶさ2」ホームページでリアルタイムで表示されるようになっています。11日午前8時現在、その距離はさらに縮まって、36万6515キロメートルとなっています。
- 「はやぶさ2」プロジェクトページ (JAXA)
http://www.hayabusa2.jaxa.jp/ - はやぶさ2 (月探査情報ステーション)
https://moonstation.jp/challenge/pex/hayabusa2