2014年12月に打ち上げられ、今年6〜7月に目的地の小惑星「リュウグウ」に到着する予定の探査機「はやぶさ2」。到着まであと3ヶ月を切り、目的地までの距離が38万キロを切ったと、10日、「はやぶさ2」のツイッターが明らかにしました。
この38万キロという距離はある意味宇宙における象徴的な距離です。月と地球の間の平均的な距離が、38万キロなのです。つまり、「はやぶさ2」とリュウグウとの距離は、いまや月と地球の距離よりも近いということになります。

「はやぶさ2」公式ツイッターのつぶやきにもありますように、地球との距離は、光や電波(秒速30万キロ、世の中で最も速いもの)が届くのに990秒(16分30秒)かかる距離、つまり約3億キロ(30万キロ×990秒=2億9700万キロ)に達しています。

ツイッター通り、「本当にもうすぐ」です。
初代「はやぶさ」に携わった編集長(寺薗)としては、もうすぐだからといって決して気を抜くことができませんが、いずれにしても到着が着実に近づいていることにワクワクする思いです。

なお、「はやぶさ2」が現在リュウグウまでどのくらいの距離にあるかは、下記、JAXAの「はやぶさ2」ホームページでリアルタイムで表示されるようになっています。11日午前8時現在、その距離はさらに縮まって、36万6515キロメートルとなっています。