NASAはこのほど、水星探査計画「ベピ・コロンボ」において、イタリア宇宙機関(ASI)と協力する覚書を締結しました。20日にローマで行われた会合で、NASAのチャールズ・ボールデン長官とASIのエンリコ・サゲッセ長官とが覚書を交わしました。
ベピ・コロンボ計画は、ヨーロッパ宇宙機関(ESA)が主体となって進めている水星探査計画で、日本(JAXA)も参加しています。ベピ・コロンボ計画は、水星表面探査機(MPO)と水星磁気圏探査機(MMO)の2機の探査機からなりますが、JAXAはこのうちMMOの開発を担当しています。

両長官はさらに、NASAがこのほど発表した小惑星総合探査計画「小惑星イニシアチブ」について意見を交換しました。サゲッセ長官はこの計画に強い興味を示したとのことで、ASIとして長期的な視野から参加できる可能性について議論したとのことです。