アメリカの雑誌「ディスカバー」が、メッセンジャーの水星探査を、2011年のトップ100ストーリーの1つに選定しました。「この100のストーリーは、科学への好奇心をかき立てるものばかりです。刺激的な初期結果、長年にわたって追い求められてきた問題への答え、観測事実に対する理論の構築、あるいはその逆など、様々なものがあります…」と、ディスカバー誌の編集長コーリー・パウエル氏は2012年1・2月号の自身の記事で記しています。
メッセンジャーの順位は100番中25位でした。今回の名誉は、3月の水星周回軌道投入、そして写真をはじめとする科学データの取得という、メッセンジャーにとってすばらしい1年のそれこそすばらしい締めくくりとなるものです。
ディスカバー紙の記事の表題は、「水星のニューフェイス」(編集長注: 現代はMercury’s New Faceで、もちろん新顔という意味もありますが、「新たになったその素顔」という意味もあります)。有名なライターであるダバ・ソーベル氏によって書かれており、彼は水星周回軌道投入時に、メッセンジャーの管制センターを訪れていました。記事には、その夜直接運用関係者に聞いた話も含まれています。
メッセンジャーの主任研究者であるシーン・ソロモン教授は、「今回、ディスカバー誌の記事に、私たちの驚くべき1年の記録が掲載されたことを誇りに思う。ディスカバー誌が、この探査の記録を記すのに、ダバ・ソーベル氏という極めて高い能力を持ったライターを指名したことは本当に特別なことではないだろうか。メッセンジャーの延長探査が最近認められたことと共に、来年も私たちは水星に新たな驚きと発見を求めることにしたい。」と語っています。
・メッセンジャーチームの記事 (英語)
  http://messenger.jhuapl.edu/news_room/details.php?id=191
・メッセンジャー (月探査情報ステーション)
  https://moonstation.jp/ja/pex_world/MESSENGER/