中国は今年11月に初の火星探査機「蛍火1号」の打ち上げを予定していますが、これはロシアの火星探査機に相乗りし、ロシアのロケットにより打ち上げられます。しかし、中国は2013年には、自力での火星探査を実施することを計画しています。新華社が伝えています。
中国空間技術研究院の葉培建・政治協商会議全国委員会委員が、新華社の取材の答えて明らかになったものです。
葉氏は、火星探査は惑星探査の中でも最も重要なものであり、すでに世界全体をみると、月探査の数よりも火星探査の数の方が多い、また、現時点でも各国は火星探査を最優先の探査目標として設定している、と述べています。
その上で、火星探査には、火星と地球の軌道の関係から2年に1回(編集長注: 正確には2年2ヶ月に1回)の探査好機が訪れ、今年がその好機であるが、中国はその次の次、すなわち2016年ではなく、2013年に独自探査機を打ち上げるべきであると述べています。
タイミングとしては2013年11月となり、現在、葉氏は政府の決定を待っているところだと述べています。
(編集長注)中国が2013年をめどに独自の火星探査を行うということはすでに一部メディアなどで報道されていましたが、今回改めてその方針が確認されたということになります。
・新華社の記事 (英語)
  http://news.xinhuanet.com/politics/2011-03/02/c_13757042.htm