中国は、今年後半に火星探査機「蛍火1号」(Yinghuo-1、インホワ・ワン)を打ち上げる予定であることが、28日に上海宇宙飛行技術アカデミー(SAST)の担当者の発言で明らかになりました。新華社が報じています。
中国共産党のSAST委員会の副秘書であるZhang Weiqiang氏によると、探査機は既に研究段階のテストを終えているとのことです。探査機は、ロシアのロケットで打ち上げられ、ロシアの探査機「フォボス・ソイル」(フォボス・グルント)と一緒に火星へと向かいます。ロシア側は火星の衛星、フォボスのサンプルリターンを行う予定です。中国の探査機は火星の水の探査に重点を置いており、火星の環境の変化が時代と共にどう進んできたのかを調べる予定とのことです。
探査機の大きさは長さ75センチ、幅75センチで高さが60センチ、重さは115キログラムです。2年間の探査を予定しています。火星到着は2010年で、火星までの飛行期間は約10ヶ月を予定しています。なお、蛍火1号はフォボス・ソイルのように着陸するのではなく、火星の周りを回る周回機になります。
この蛍火1号は、中国の有人飛行、月探査に続く第3の大型探査プランで、また中国としてはじめての惑星探査になります。
・新華社の記事 (英語版)
http://news.xinhuanet.com/english/2009-05/28/content_11449708.htm