1月5日付の電子新聞マーズ・デイリー (Mars Daily)は、中国・ロシアの共同火星探査計画がスタートし、2010年8月に火星に到達する予定であると報じています。
打ち上げにはロシアのゼニットロケットを使用し、中国のYinghuo-1(蛍火1号)と、ロシア開発の着陸機フォボスグルント(Phobos-Grunt)を搭載することになります。
フォボスグルントは火星を周回軌道から探査し、フォボスへ着陸する前に、火星の大気や砂嵐、プラズマや放射線環境を観測します。蛍火1号は、火星の環境を分析し、特に火星の水についての調査を行うことになっています。
蛍火1号は1年間にわたる探査を行う予定ですが、問題はその期間中に8回にわたる食があり、太陽からの光が当たらないということだそうです。この期間中、探査機は「スリープ」状態となり、影を抜けたあと自動的に回復することになるとのことです。
研究者たちは現在でも、探査機が影の間の低温(マイナス200度にも達する)をどのように克服するかについての研究を行っています。
・China-Russia Mars mission set for takeoff – Mars Daily
http://www.marsdaily.com/reports/China-Russia_Mars_mission_set_for_takeoff_999.html