この写真は、水星フライバイ時に、メッセンジャー探査機の水星撮像システム(MDIS)の広角カメラにより捉えられた画像です。三日月状の水星の半球が写っています。フィルターは750ナノメートルの波長になっています。領域としてはマリナー10号が撮影した場所を含んでいますが、そのときには太陽の高度は非常に高い位置にありました。今回、太陽高度が低かったため、水星の地形は影となって識別しやすくなっています。
今回の画像は、狭角カメラで撮像された画像をより広い範囲で解析するために役立ちます。先日公開されたビバルディ・クレーターの写真に写っている領域は、三日月の明暗線の中央から少し上あたりになります。ショレム・アレイケムクレーターの写真は三日月のいちばん上の近くになります。
この写真はフライバイの80分前に撮影され、水星からの距離は27000キロメートル、10キロメートルの規模の地形が識別できます。
・写真のページ
http://messenger.jhuapl.edu/gallery/sciencePhotos/image.php?gallery_id=2&image_id=123
・ビバルディ・クレーターの写真
http://messenger.jhuapl.edu/gallery/sciencePhotos/image.php?gallery_id=2&image_id=118
・ショレム・アレイケムクレーターの写真
http://messenger.jhuapl.edu/gallery/sciencePhotos/image.php?gallery_id=2&image_id=122