ヨーロッパ宇宙機関(ESA)の代表団は15日報道機関に、資金的な困難に直面している2016ないし2018年の火星探査について、ESAは計画を前進させる予定であると言明しました。Marsdaily.comが報じています。
イギリスBBCによると、パリで行われた委員会で、この計画(エクソマーズ計画)について検討された上で、引き続き進めることが合意されたとのことです。このエクソマーズ計画については、先頃(本ブログの記事にもありますが)アメリカが同じく資金的な問題により撤退を表明、一方でロシアが、2機の打ち上げ用ロケット(探査機は周回機とローバーの2つの要素で構成されます)を提供すると申し出ています。ただ、依然として資金の問題は流動的です。
ESAは当初、エクソマーズ計画には13億ドル(約105億円)の予算を拠出する予定でしたが、NASAの撤退により、さらに追加で数億ユーロ(数百億円)の資金が必要になるとみられています。
当局者は、資金のめどについてはいくつかの選択肢があるものの、2016年の打ち上げに向けて、選択肢は狭まりつつあると述べています。
BBCによると、ESAの状況担当者が今後2週間以内にイタリアのタレス・アレニア・スペース社を訪れ、設計・組立スケジュールに問題がないかどうかを話し合うことになっているとのことです。
・Marsdaily.comの記事 (英語)
  http://www.marsdaily.com/reports/Europe_hopes_to_save_Mars_mission_999.html
・将来の火星探査 (月探査情報ステーション)
  https://moonstation.jp/ja/mars/future/exploration.html