嫦娥2号が8月25日に、ラグランジュ点へ到達したと、人民網日本語版をはじめ、中国の多くのメディアが報じています。
今回嫦娥2号が到達したのは、地球と太陽の間で重力が釣り合う、ラグランジュ点と呼ばれるもの(そのうちのL2と呼ばれるもの)で、地球からの距離は約150万キロです。
嫦娥2号は、6月9日に月周回軌道を離脱、L2点へと向かっていました。
嫦娥2号は、今年の4月に設計寿命の180日(半年)を終えましたが、衛星の状態が良好であったため、追加の工学的試験を実施することになりました。ラグランジュ点への移動もその1つで、現在はこのL2を回る軌道に入っています。
嫦娥2号はここで、将来の惑星探査など、新宇宙探査に必要な技術の習得などのミッションを行います。追加ミッション期間は1年半が予定されています。
なお、ラグランジュ点に到達したのは、ヨーロッパ、アメリカについて3カ国目(ヨーロッパは国とはいえないですが)とのことです。
・中国国際放送局のページ
http://japanese.cri.cn/881/2011/08/30/161s179780.htm
・人民網日本語版のページ
http://j.people.com.cn/95952/7585182.html
・China Dailyの記事(2つ) (英語)
http://www.chinadaily.com.cn/china/2011-08/30/content_13222328.htm
http://www.chinadaily.com.cn/cndy/2011-08/31/content_13224280.htm
・嫦娥計画 (月探査情報ステーション)
https://moonstation.jp/ja/history/Chang_e/