中秋の名月の時期にはもうおなじみになりました「未来館でお月見!」。今年も、東京・お台場の日本科学未来館で、10月3~4日にかけて開催されました。編集長もクロストークに参加しました。
イベントの模様を写真で振り返ってみることにしましょう。
■参考リンク
・ 未来館でお月見!2009 (日本科学未来館)
東京・お台場にある、日本科学未来館です。この日は少し曇りがちだったものの、いい天気で、日曜日ということもあって多くの方がご来館されていました。 |
正面入口では、お月さまの看板が早速お出迎え。段状に置かれているのはパンフレットです。つまり、この「未来館でお月見」イベントは、パンフレットが欲しくなるほどたくさんのイベントが、館内にちりばめられているということです。早速そのうちのいくつかをみていきましょう。 |
こちらは、3階に展示されていた、JAXAなどが開発している月面ローバーです。本物の開発モデルです。前についているロボットアームで、石などを採取することもできます。もちろん無人ではありますが、将来の探査では、このようなローバーが活躍するシーンがあるはずです。 |
こちらはローバー、というか、移動用のロボットですね。ただ、下に「敷き詰められている」のが、「かぐや」が撮影した月面の写真であるというところがポイント。実際にローバー、じゃない、移動ロボットを動かしながら、将来の月面での探査体験を先取りすることができます。 |
3つの砂が展示されていますが、これは左から、火星の砂、月の砂、地球の砂です。但し、火星の砂、地球の砂は、いずれも探査機のデータを下に地球で作られた「模擬の砂」です(シミュラントと呼ばれます)。地球の砂はサハラ砂漠のもの。色も違いますが、顕微鏡で拡大された写真をみると、それぞれがまったく違っていて、同じ砂といっても天体が違うとこうも違うのだ、ということがわかります。 |
さて、未来館といえばそのシンボルは、球体ディスプレイ「ジオ・コスモス」。中秋の名月では、これが月に変身するというのが毎度の見どころですが、今回はなんか様子が違います。…これも月です。実は、「かぐや」がとったレーザ高度計のデータを元にした月面の全球の標高図なのです。青いところほど低く、赤いところほど高いのです。(投影画像: JAXA/SELENE) |
そしてこちらは、見慣れた月の写真。毎回このイベントにお越しの方にはおなじみかと思いますが、今年はパワーアップしています。写真は、これまで使ってきたクレメンタイン探査のものに代わり、「かぐや」が撮影したデータが使われています。精度は10倍以上高く、その分月の模様もよりくっきり見えているようです。(投影画像: JAXA/SELENE) |
こちらは同じ月球儀でも、凹凸がついた月球儀です。月のいろいろな地点に印がつけられていて、そこに読み取りの装置を近づけると、いろいろな説明をみることができます。この月球儀は子どもたちにも大人気でした。 |
未来館のお月見イベントは、まさに館内全体で盛り上げているイベント。レストランも例外ではありません。7階のレストランでは、イベントの時期限定のメニューが出ていました。その名も「和風お月見スパゲティー」。真ん中に乗った黄身(月)がおいしそうではありましたが、残念ながら私(編集長)はイベントの準備のため、食べられませんでした… |
3時からはいよいよクロストーク。将来の月面基地への道のりについて、未来館の広瀬信吉さんがファシリテーター(司会者)となって語ります。私はゲストの1人として会場に入り、月探査の歴史(過去、現在、未来)について語りました。 |
会場全体の様子です。もう1人の発表者は、JAXAの佐藤直樹さん。将来の有人月探査について、JAXAでの検討の内容などを紹介して下さいました。興味深い内容に、会場の方もじっとスライドに見入っている光景が印象的でした。 |