中国の月探査機「嫦娥2号」は、10月16日午後9時47分(中国標準時。日本時間午後10時47分)、地上からの指令により軌道高度を下げ、100×15キロメートル(月から最も遠い点が100キロ、最も近い点が15キロ)の軌道に投入されました。
今回の軌道変更では、月面により近い高度を飛行することで、解像度のより高い写真を撮ることが目的です。以前の記事の内容では、15キロの高度から撮影した場合、最大解像度1メートルの写真が取得できるとのことです。
今回超高解像度の写真を撮影する領域は、月面の「虹の入り江」です。この地点は嫦娥3号の着陸予定地点とされており、今回の写真撮影は、嫦娥3号に向けて、この地点の詳細なデータを得ることを目的としています。
・人民網日本語版の記事
  http://j.peopledaily.com.cn/95952/7179346.html
・China’s lunar probe ready to photograph Bay of Rainbows (人民日報: 英語)
  http://english.people.com.cn/90001/90776/90881/7178577.html
・嫦娥計画 (月探査情報ステーション)
  https://moonstation.jp/ja/history/Chang_e/