冥王星とその衛星カロンの公転写真

6月30日(アメリカ現地時間)に撮影された、冥王星とその衛星カロンの公転写真 ((c) NASA/JHUAPL/SwRI)

冥王星への接近まであと2週間を切り、いよいよ緊張感と期待が重なる、何ともいえない高揚した気持ちを迎えている方は、筆者(編集長)だけではないでしょう。

新発見もいろいろと増えてきました。ニューホライズンズは、このたび冥王星にメタンを発見しました。
実は、メタン自体は地球からの観測で1976年に冥王星の表面に見つかっているのですが、探査機が発見したとなるとはじめてということになります。
メタン自体は都市ガス(天然ガス)の主成分でもあり、地球上では「牛のゲップ」でもお馴染みのありふれた気体です。しかし、冥王星のメタンとなると、当然牛のゲップが起源ではありえないわけで、その起源が問題になります。ひょっとすると、太陽系誕生時、46億年前のメタンがそのまま保存されているという可能性もあります。

また、冥王星の中でメタンがどのような分布をしているのかという点も興味があります。これはこれからのニューホライズンズの観測により、明らかにされていくでしょう。

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