来年(2018年)10月24日(水)〜26日(金)、福岡県久留米市(久留米シティプラザ)において、第62回宇宙科学技術連合講演会(宇科連)が開催されることが決定しました。
年1回、この時期に開催される宇科連は、日本における宇宙関連の学会としては最大級で、参加者は約1000人を数えます。3日間にわたる会期中、大学・研究所・企業などから参加する研究者・技術者により、最新の成果の発表などが活発に実施されます。

月探査情報ステーションでは、この宇科連の開催に合わせ、過去何回かイベントを実施してきました。このような学会に来訪する研究者に少しだけ長く滞在してもらい、一般の方に宇宙科学、月・惑星探査の最先端の情報をお伝えすると共に、それらを一緒に楽しむような企画を通して、より広く宇宙開発や月・惑星探査に親しんでいただこうというのが、この企画の目的です。

過去、

  • 2007年…札幌において宇科連開催後に、研究者によるトークイベント「宇宙を楽しむ市民シンポジウム」を実施
  • 2010年…静岡において宇科連開催後、浜松にて研究者のトークイベント、クイズなどの企画を実施
  • 2016年…函館において宇科連開催後、札幌にて研究者のトークイベントを実施

などの例があります。

来年の宇科連に隣接する期間においても、このような市民向けイベントを実施したいと考えております。福岡・久留米近隣の個人・団体(科学館やプラネタリウムなど)で、このようなイベント開催に興味があるという方は、以下の内容をお読みの上、ぜひお問い合わせください。

  • 宇宙開発や宇宙科学に関連するイベントであれば種類は問いません。過去の例ではサイエンスカフェのような形態や講演会、トークショーなどがあります。
  • イベントの名称は特に決まりはありません。過去には「宇宙を楽しむ市民シンポジウム」「宇宙セミナー」といった例があります。
  • 日時については、学会が終了した翌日の土曜日(技術者や研究者が帰る日を1日伸ばすことを前提として)を想定しています。すなわち、今回の場合は2018年10月27日(土)となります。翌日の28日(日)も考えられますが、この場合参加する研究者にもう1日追加で滞在していただくことになります。
  • 学会開催地である久留米市内でイベントを開催する場合には、講師謝礼だけが必要となります。それ以外の近隣地で開催する場合には、久留米市と開催地までの交通費および講師謝礼等が必要となります(日曜日の場合にはさらに宿泊費のご負担が必要になる場合もあります)。
  • 基本的には、編集長(寺薗)ともう1名の研究者の参加を想定していますが、過去には編集長1名だけのケースもあります。

なお、2018年は月・惑星探査関係でいろいろなできごとがある年です。簡単に挙げますと、

  • 「はやぶさ2」の小惑星リュウグウ到着(6月予定。10月には探査を実施中)
  • 「オサイレス・レックス」(オシリス・レックス)の小惑星ベンヌ到着(10月頃、あるいは年末)
  • 火星探査機「インサイト」打ち上げ(5月)
  • 火星大接近(7月を中心として前後数ヶ月)
  • 月探査(グーグル・ルナーXプライズ、及びそれに参加する「ハクト」の打ち上げは今年12月28日、ミッションは数日〜数ヶ月続くとみられます。ほかにも中国の嫦娥5号、インドのチャンドラヤーン2の打ち上げなどが予定されています)。

などがあります。こういった最新のトピックスに関連した研究者と共に伺う、あるいは(編集長単独の場合には)こういったトピックスを解説するようなイベントがおすすめかと思います。

皆様のお問い合わせを心よりお待ち申し上げております。