どんな質問でもそうですが、簡単な質問ほど答えは難しく、また、それと決まった答えがなかなかないものです。月をなぜ「つき」というかについても、まだいろいろな説があるということをまず、頭に置いておいてください。

さて、なぜ「つき」というかにつきましては、次のような説があります。

  • 「次」(つぎ)から来ているという説。太陽の「次」、つまり太陽(最も明るい天体)を一番め、月をその次の二番めとしたことから、「つき」と呼ばれたという説です。
  • 同じく「次」だが、日神(太陽の神)の次に月神(月の神)が生まれたので、「つき」と呼ばれているという説。『日本書紀』の中では、まず日神(イザナギノミコト)が生まれ、その次に月神(イザナミノミコト)が生まれています。
  • 「尽きる」から来たという説。月には満ち欠けがあります。満月から次第に月の明るさは小さくなり、新月になれば月はまったく見えません。明るさが「尽きる」ことから、「つき」と呼ばれるようになったという説です。

■参考資料