物理の法則では、ある時間に物体が落下する距離は、その物体の重さ(質量)によらずに、次の式で表されます。

落下する距離 = 重力加速度 × 時間の2乗 ÷ 2

重力加速度は、重力の強さを表す値で、各天体に固有の値です。「月の重力が6分の1」というのは、この重力加速度の値が地球の6分の1だということです。
上の式をもとに、さっそく計算してみましょう。
まず月の場合ですが、
重力加速度… 地球の値(9.8m/s2)の0.17倍… 1.66m/s2
時間の2乗… 時間(0.8秒)を2回かけたもの… 0.64
ですので、上の式にあてはめると、

落下する距離 = 1.66m/s2 × 0.64 ÷ 2 = 0.52m = 約52cm

同じように、地球の重力で計算する場合は、

落下する距離 = 9.8m/s2 × 0.64 ÷ 2 = 3.14 = 約3.14m

となります。皆さんも電卓で計算してみてください。