NASAの月探査機、ルナー・リコネサンス・オービター(LRO)のツイッターアカウントのフォロワーが、このほど10万人を突破しました。
LROチームがツイッターによる広報を開始したのは、2008年5月29日でした。ツイッターによる広報は、LROの副探査責任者である、NASAゴダード宇宙センターのキャサリン・ペディー氏が開始し、探査機の一人称でのツイートで、LRO探査機が試験中であったり組み立てられている、といった様子を「つぶやいて」きました。
LROの教育・アウトリーチを担当する、ゴダード宇宙センターのブルック・シュー氏は、「このツイッターアカウントは、当初は探査機の組立や試験に関する情報を広く一般の人に知ってもらおうと設けたものである。また、『あなたの名前を月に送ろう』という、LRO打ち上げに向けたキャンペーンにも用いた」と述べています。
LROの最初のつぶやきはアカウント設置より多少遅く、6月2日でした。その内容は、「あなたの名前を月に送ってみませんか?」(Would you like your name to go to the moon with me?)でした。このツイートがきっかけになって、「あなたの名前を月に送ろう」キャンペーンが一気に盛り上がりをみせました。最終的にこのキャンペーンには100万人以上もの名前が集まることとなり、現在、その名前は月上空50キロのところを周回する、探査機に中に収められています。
LROのツイッターアカウントには、現在毎週ごとに数百人の新しいフォロワーが加わっています。フォロワーの増加の様子には幅があり、ときには一気に増えることもありますし、ほとんど増加がないときもあります。10万人のフォロワー達成には約3年がかかったことになります。
このアカウントにはまたたくさんの質問が寄せられ、さらにはつぶやきがリツイートされることもたくさんあります。このアカウントのフォロワーは、LROアカウントが他の衛星のアカウント、例えば太陽観測衛星(SDO)などと会話をやりとりするのを楽しんだりしています。
「LROのフォロワーは、専門的な知識を持った科学者から、何となく宇宙に興味を持っていて、LROがすごいと思っている人まで様々だ。あるいは、科学や宇宙に興味を持ち始めたばかりの小さな子どももいる。私たちは人々の好奇心に応え、その欲求を満たすことに務めたい。実際、ツイッターという手段は、たくさんの、そして地理的にも非常に幅広い人たちの間で情報を共有するのに実に有効な手段である。」と、LROの教育・アウトリーチチームのアンドレア・ジョーンズ氏は述べています。
・NASAの記事 (英語)
http://www.nasa.gov/mission_pages/LRO/news/100k-twitter.html
・ルナー・リコネサンス・オービターのツイッター
http://twitter.com/LRO_NASA
・ルナ-・リコネサンス・オービター (月探査情報ステーション)
https://moonstation.jp/ja/history/LRO/