中国が進める第2段階の月探査(月着陸、ローバーによる月面探査)を行う、嫦娥3号の試作機の製作が順調に進んでいます。これは、第11次5カ年計画(2006〜2010年)における国家重大科学技術成果展で明かされた情報で、人民網日本語版が伝えています。
この報道で大きなポイントとなるのは、バックアップ機としての嫦娥4号も同時に試作機の製作が進んでいるということです。これは、嫦娥1号の打ち上げの際、バックアップ機として嫦娥2号が作られ、その後打ち上げられた経緯と同じであり、中国の月探査の層の厚さを物語っています。
また、今後の月・惑星探査に備え、新たな新宇宙通信用アンテナが設置されるとのことです。場所は黒竜江省の佳木斯(ジャムス)市、及び中国最西端の街である喀什(カシュガル)市で、それぞれに64メートル、及び35メートルのS/Xデュアルバンドの通信アンテナが設置されるとのことです。
なお、64メートルのアンテナは日本の臼田宇宙観測所と同じ規模、35メートルは鹿児島宇宙空間観測所(内之浦)にあるアンテナとほぼ同じ規模です。
・人民網日本語版の記事
http://j.peopledaily.com.cn/95952/7331607.html
・嫦娥計画 (月探査情報ステーション)
https://moonstation.jp/ja/history/Chang_e/