最近あまり動静が伝えられることがなかった嫦娥3号のローバー「玉兎」ですが、久しぶりに情報が入ってきました。上海航天技術研究院研究員の張玉花氏によると、玉兎は「スリープ状態から目を覚ましたが、故障は直っていない」ということです。新華社の報道を人民網日本語版が伝えています。

この記事によりますと、まず玉兎は1月に制御面で異常が発生、こちらは何とか乗り越えたものの、今度は2回めの月面の昼間に走行中、岩にぶつかって損傷。そのまま夜を迎え、かなり心配されたものの、「目を覚ました」のだそうです。
玉兎の設計寿命は3ヶ月ですから、もう十分にミッションを果たしたと考えてよいわけですが、科学者としてはまだまだ玉兎に期待しているとのことです。損傷がみられるという点であまり多くを期待することは難しいと思いますが、最後まで月面で頑張ってほしいものです。