中国初、そして世界にとって久々であった無人月着陸機「嫦娥3号」は、2014年12月14日で着陸から1周年を迎えました。
この嫦娥3号の月面ローバー「玉兎」は、トラブルのためミッションが一部うまくいっていませんが、着陸機の方は1年経過しても問題なく、現在でも順調に活動を続けています。

人民網日本語版によると、北京航天飛行制御センターの嫦娥3号任務主任設計者の崔雁氏は、これまでに13回にわたる月の夜の冬眠(スリープ)とその解除を実施し、マイナス100度にもなる月面の夜を生き抜くという大きな目的を達成しています。さらに、着陸船とは電波による通信によって極めて精密な測量データ(編集長注: おそらく、電波の到達時間によって月と地球の距離の測定を行っているのでしょう)が得られたと、その成果を強調しています。

なお、嫦娥3号着陸機はすでに予定期間内のミッションは終了しているものの、状態が良好であることから、延長ミッションに向けての準備が行われるとのことです。