今年後半に打ち上げ予定の中国の月探査機、嫦娥3号が、いよいよ最後の試験である温度差試験(記事にはそう書いてありますが、いわゆる熱試験、あるいは熱構造試験ではないかと思われます)に挑んでいます。北京晨報の記事を人民網日本語版が伝えています。

月には空気がないため、昼と夜、さらにいえば日が当たるところと当たらないところで大きな温度差があります。この温度差は最大で200度程度にまで達することもあるため、探査機、とりわけ月の昼と夜を両方共耐えぬくことを狙う探査機にとっては、この温度差を生き抜くことが最大の目標となります。
嫦娥3号の試験では、探査機がまるごと入るチャンバーに熱環境を模擬できる環境を作り、その中で約40日間にわたって試験が行われるとのことです。