中国ではこれまで、月面の地名は標準化されていませんでしたが、このほど月面地名の標準化が行われることになり、2日、中国民政部が公告第182号として公表しました。人民網日本語版が伝えています。
今回標準化された地名は、

  • クレーター…367
  • 平原…1
  • 断崖…3
  • 尾根…15
  • 山脈…20
  • 海・大洋…23
  • 谷…2
  • 湖…17
  • 入り江…11
  • 沼…3
  • 岬…6

の、合計468項目となっています。
月面地名は合計で9000近くあり、その中で重要とされるものは1900あると記事では書かれていますが、今回はそのうち約4分の1が網羅されたことになります。
月面地名は、各国の科学者や神話などの名前が入り交じっているため、翻訳が難しく、各現場などで使われた言葉が長年使用されるなど、混乱が生じていました。今回の標準用語策定により、この混乱の解消が期待されます。
なお、記事によると、国連地名標準化会議(UNCSGN)では、各国に対し、地名の(母国語での)標準化を求めているということです。
※編集長注…現在のところ、日本では日本語として統一された月、及び他の天体の地名というのはないようです。
・人民網日本語版の記事
  http://j.people.com.cn/95952/7128314.html
・中国民政部の公告 (中国語。なお、内部リンクより、Microsoft Word形式で、制定された地名の一覧がダウンロードできます)
  http://www.mca.gov.cn/article/zwgk/mzyw/201009/20100900102915.shtml