JAXAは、12月3日に打ち上げた探査機「はやぶさ2」について、海外受信局(NASAの深宇宙通信網通信局である、アメリカ・カリフォルニア州ゴールドストーン局)で受信した電波により、太陽電池パネルの展開や太陽方向の捕捉(姿勢を太陽方向に向けること)など、一連の初期動作に成功していると発表しました。

打ち上げ後2日間は「クリティカルフェーズ」と呼ばれ、衛星の各機器の初期電源の投入や機器チェックなどが行われます。ここで何らかの不具合がでてしまうと、その後のミッションに大きな影響を与え、場合によってはミッション続行が不可能になります。そのため、重要な期間という意味で、クリティカル(critical=英語で「重大な」)フェーズと呼ばれるのです。
あとはこのクリティカルフェーズが順調に終了するかがポイントとなります。何ごともなく無事終了すれば、「はやぶさ2」は衛星として独り立ちすることになります。