JAXAは12月14日、先日(12月7日)に地球の重力を利用した軌道変更(地球スイングバイ)を実施した探査機「はやぶさ2」が、予定の軌道に投入されていることを確認したと発表しました。スイングバイは成功です。

スイングバイは、地球の重力を利用して探査機を加速させたり軌道を変更させたりする、高度な軌道変更技術です。今回は12月7日の午後7時8分(日本時間)に地球に最も近づく軌道をとり、地球の重力を利用して加速、及び軌道の変更を実施しました。スイングバイによって、探査機は秒速1.6キロメートルスピードが増し、また軌道は80度変更されました。

津田雄一プロジェクトマネージャーは、「すべての関係者の皆様、運用を見守っていただいた皆様に、感謝申し上げます。「はやぶさ2」に携わるメンバー全員力を合わせ、挑戦の航行を続けます。小 惑星探査機「はやぶさ2」はスイングバイにより軌道エネルギーを獲得し、これより地球を離れます。進路「Ryugu(リュウグウ)」。それでは地球の皆さ ん、行って参ります。」と、プレスリリース経由でメッセージを伝えました。

いよいよ、目的地リュウグウへ、本格的な飛行が始まります。目的地への到着は2018年6~7月ころの予定です。