「はやぶさ」映画第2弾となる、東映配給の映画「はやぶさ 遙かなる帰還」がこのたびクランクアップを迎え、22日に東京渋谷区の代官山にあるレストラン「XEX DAIKANYAMA」にて、キャスト発表会が催されました。
今回発表されたキャストは、イオンエンジンを担当する宇宙科学研究本部の教授に江口洋介さん(実在の人物としては、JAXA宇宙科学研究所の國中均教授に相当します)が抜擢されています。その他、広報担当の教授として藤竜也さん(モデルは、JAXA宇宙科学研究所の名誉教授でもあり、NPO法人「子ども・宇宙・未来の会」会長の的川泰宣氏)、新聞記者として夏川由衣さんなど、いずれ劣らぬ豪華キャストの競演となります。
主演の渡辺謙さんは、映画でも、実在の川口淳一郎教授と同様、映画の「プロジェクト・マネージャー」として、広報を含めた全体の枠組みを統率する役割を持っており、今回の発表会でも率先して司会を務めていました。
渡辺謙さんは「2011年、日本は大きく揺れ動きました。私たちも社会もその大きな揺れに震撼し、価値観の大胆な変換を迫られました。それでも人は、笑ったり泣いたりしながら、前を向いていかなければなりません。そんな時代に、私たち映画人ができることとはいったい何か? 考え抜いた結果、たどり着いたのがこの映画です。」と、この映画に賭ける意気込みと意義を強調。映画、そして日本への熱い思いを披露しました。
江口洋介さんは、山口駿一郎(=川口淳一郎)プロジェクトマネージャーとときに衝突もしながら、探査を導いていくという重要な役割で、「すごくエネルギーあふれる映画になっている。壮大なスケールのいい映画になっている。」と、映画のできばえに満足した表情でした。なお、劇中では英語でのスピーチも披露するとのことです。
学生当番として劇中に登場する中村ゆりさんは、「はやぶさの偉業を知って感動するなど、驚きの連続でした。渡辺さんが初顔合わせのときにキャスト全員と熱い握手を交わされたことが印象的でした。」と話していました。
劇中イオンエンジン担当の技術者を演じる吉岡秀隆さんは、「私自身は遅れて撮影に入ったので、いわばアウェーで臨んだ試合のようだった。しかし、そんな緊張感の中、(渡辺)謙さんの差し入れの1本のヤクルトで気が和み、すごく元気が出た。」と、撮影中の雰囲気を振り返っていました。
終始アットホームな雰囲気で進んだ打ち上げパーティは、その映画撮影の雰囲気を象徴するかのようでした。映画は来年2月11日に公開される予定です。
・ウォーカープラスの記事
  http://news.walkerplus.com/2011/0823/2/
・シネマトゥデイの記事
  http://www.cinematoday.jp/page/N0034734
・東映「はやぶさ 遙かなる帰還」公式サイト(8月23日にリニューアルオープン)
  http://www.hayabusa2012.jp
・「はやぶさ」関連映画 (月探査情報ステーション)
  https://moonstation.jp/ja/hayabusa/fun/cinemas.html
※今回発表されたキャストも反映されています。