「はやぶさ」映画の第2作となる、東映製作・配給の「はやぶさ 遥かなる帰還」のプロモーション企画の一環として、かつて「はやぶさ」プロジェクトに関わったメンバーを「再結集」させ、映画としてのプロジェクトとして再起動する、という意味合いの「チームはやぶさ再結集イベント」が、22日、東京・品川で行われました。
このイベントには、「はやぶさ」に関わった全国118の企業・団体・大学が招待され、64の企業、10の大学から合計174名が出席しました。
この出席者の中には、私(編集長)も含まれています。
イベントは、まず関係者への映画の試写で始まりました。映画自体はまだ編集途上のため、あくまでもこの日の試写のための編集という形になっていましたが、それでも、本編への期待を大きくふくらませるのに十分な迫力とできばえでした。
その後、会場を移動し、再結集イベントがスタートしました。
174名の関係者は、この映画の撮影のために作られたという、実物大の「はやぶさ」模型の回りに集結し、その前に、映画で川口淳一郎プロジェクトマネージャー役(役名では山口駿一郎)を務めた渡辺謙さん、そして川口先生ご本人が並び、まずは記念撮影を行いました。
その後の挨拶では、渡辺謙さんは、この映画に対する思いを語りました。東日本大震災、そしてそれ以前からの日本の景気低迷という状況の中で、この「はやぶさ」が、日本人に勇気と希望を与えるきっかけになれば、という思いを強く抱いていたこと、そして、それを自分自身の力で体現すべく、自らも(川口先生と同様)映画のプロジェクトマネージャーとしてこの映画の宣伝活動を指揮していることを語りました。
実際、今回のイベントは、渡辺謙さんが「はやぶさ」に関係してきた118社に手紙を送るところから始まっています。
「今日ここにいる、技術者、科学者たちは本当に世界に誇りたい。すばらしいのは、皆姿勢がきれいなこと。こういう人たちが日本の底力を支えているのだ。」と、渡辺謙さんは熱く語っていました。
また、ちょうどこのイベントの直前に、JAXA宇宙飛行士の古川聡さんがソユーズ宇宙船で地球帰還を果たしたことにも触れ、「同じ意味での地球への帰還という日が重なったことにも運命的なものを感じる」とも述べていました。
その後、イベントは記念撮影へと移りました。模型の前では、渡辺謙さんとの記念撮影のコーナーが設けられ、1社ごとに渡辺謙さんと記念撮影を行い、また名刺交換(実際には私たちは名刺を出しませんでしたが、渡辺謙さんからのお名刺はいただきました)を行いました。
会場の半分は立食パーティーの席になっており、久々に再開を果たした「はやぶさ」関係の技術者、研究者たちが、旧交を温めあうシーンがそこかしこにみられました。
また、このイベントの席で、今回の東日本大震災の被災地となった岩手県大船渡市や宮城県石巻市など、被災地4箇所で先行試写会を行うことが発表されました。
「はやぶさ 遥かなる帰還」は、2012年2月11日から全国上映されます。
・映画.comの記事
  http://eiga.com/news/20111122/12/
・cinemacafe.netの記事
  http://www.cinemacafe.net/news/cgi/report/2011/11/1168/
・日刊スポーツの記事
  http://www.nikkansports.com/entertainment/news/p-et-tp1-20111123-867320.html
・デイリースポーツの記事
  http://www.daily.co.jp/gossip/article/2011/11/23/0004636582.shtml
・はやぶさ 遥かなる帰還 (月探査情報ステーション)
  https://moonstation.jp/ja/hayabusa/fun/movies/toei.html
・はやぶさ 遥かなる帰還 (東映)
  http://www.hayabusa2012.jp