6月13日、小惑星探査機「はやぶさ」の地球帰還1周年を祝うイベントが、東京・有楽町の東京国際フォーラムで開催されました。このイベントは、地球帰還を祝うと共に、10月1日に公開される20世紀FOXの映画「はやぶさ」のプレイベントとしても実施されたものです。
タレントでもあり映画評論家でもあるLiLiCoさんが司会(MC)として登場。まず、映画「はやぶさ」の中では的場泰弘という役で西田敏行さんが演じることになっている、的川泰宣・JAXA名誉教授(NPO法人「子ども・宇宙・未来の会」会長)が、ごあいさつを行いました。
沖縄での学会から帰ってきたばかりの的川先生はかりゆしウェアで登場。最初に「『はやぶさ』は2つのルール違反を行った。1つは2009年11月のイオンエンジンのトラブルの際、『はやぶさ』を助けることになったダイオード接続。もう1つは漁業交渉。」と、打ち上げの裏舞台を披露しました。
その後、今回の震災に触れ、「3月11日から、『はやぶさ』の地球帰還が持つ意味が変わった。『はやぶさ』は科学技術上の事件ではなく、日本がまた立派な国になれるための礎にならなければいけない。」と、ご自身が被災地を訪れた際のエピソードも交えながら、「はやぶさ」、そして日本の将来についてのビジョンを熱く語って下さいました。
その後、サプライズゲストとして竹内結子さん、そして、映画の中で「はやぶさ」のカメラ担当者」を演じている高嶋政宏が登場。この日のために用意したバースデーケーキ(もちろん、1周年を祝うものです。ペニンシュラ東京で作られたとのこと)を手ににこやかに舞台に上がりました。
ケーキ自体は、映画の中にも「はやぶさ」帰還前1年のシーンで登場するのだそうです。
竹内さんは、今回演じる役柄について簡単に紹介したあと、その役(水沢恵)について、「自分が得意な分野であれば、一般公開の際、たとえ相手が子どもであっても容赦なく専門用語を飛ばすような研究者。ともかくその専門用語が大変だった。ネットで調べたら、その調べるためのページがさらに専門用語だらけで大変。宇宙は本当に広いんだ、ということを実感した。」と、自らの役作り、そして映画撮影の苦労を語っていました。
高嶋さんは、今回の映画について、「俳優、スタッフ、監督の情熱がすごかった。とにかく当時の状況をそっくりに再現するために、みながものすごくがんばり、楽しみながらやっていた。管制室のセットでは、壁の汚れや黄ばみまでがそのまま再現されている。宇宙や『はやぶさ』に興味がない方でも、みたらきっと感動し、ファンの方には大変興奮する映画になるだろう。マニアックな内容なのにもかかわらずほんわかとした仕上げになっている。』と、映画への期待、意気込みを述べて下さいました。
(写真撮影: 寺薗淳也)
- シネマトゥデイの記事
http://www.cinematoday.jp/page/N0032978 - まんたんウェブの記事
http://mantan-web.jp/2011/06/13/20110613dog00m200014000c.html - はやぶさ/HAYABUSA (20世紀FOX)
http://www.hayabusa-movie.com - 「はやぶさ」関連映画 (月探査情報ステーション)
https://moonstation.jp/ja/hayabusa/fun/cinemas.html