はやぶさ君は、今日も元気にイオンエンジンを吹き続けています。
はやぶさ君のスタートラッカのカメラには、へび座とへびつかい座が写っています。通信用の電波が、はやぶさ君に届いて戻ってくるまでの時間も、日に日に短くなってきています。
運用室には、「臼田スカイライン」と書かれたグラフがあります。なんだかドライブに行きたくなるような名前ですね。
このグラフは、うすださんから見てどの方位なら、どれくらいの角度で見上げれば空が見えるかを表したもので、各探査機が、うすださんからどのタイミングで見えるようになるかを知るために使います。
たとえば、うすださんのいる辺りの地形は北東に開けているので、北東方向では仰角0度から空が見えるけれど、西には山があるから仰角何度からしか空が見えない、といった具合です。
画用紙を横に使った形のパネルに描かれたグラフの横軸は、うすださんをぐるりと一周、360度分ありますが、縦軸は20度分を大きく引き伸ばして描いてあります。
ちなみに、うすださんから電波を出す時には、“探査機が仰角何度以上まで上がってから”という決まりがあります。
2010年3月25日00時00分(日本時間では、3月25日の09時00分)現在のはやぶさ君は、地球からの距離26,963,580km、赤経7h58m41s、赤緯30.88度(ふたご座)にいます。