今日も、はやぶさ君は順調に航行を続けています。
はやぶさ君と地球との距離が1億kmを切りました。はやぶさ君は今のところ、一日約150万kmずつ地球に近づいてきます。通信のための電波が、地球からはやぶさ君まで行ってまた帰ってくるまでの時間も10分台に載りました。これを機に「軌道情報」を充実させることになりましたので、ぜひご覧ください。

日本からはやぶさ君と通信ができる時間帯は、現在のところ22時ごろから9時ごろまでで、日を追うごとに早い時間帯になってきています。この通信可能な時間帯の中から、プロジェクト側の希望や他の衛星の希望運用時間との調整、アンテナ側のスタッフの交通事情や勤務事情などを考えに入れながら、はやぶさ君の運用時間が決まっていきます。
現在はうすださんがメンテナンス中ですので、はやぶさ君の運用には鹿児島県内之浦にある直径が34mのアンテナを使っています。この34mのアンテナと隣にある20mのアンテナを使っていろいろな衛星を運用しています。
ちなみに、「暑い場所には近寄りたくない&熱いものを見たくない」あかりちゃんと「太陽を見つめていたい」ひので君は、両名とも地球の明暗境界線上を一周1時間半ほどで廻っています。したがって、この2台の衛星の運用を行うのは、「明け方」と「夕暮れ」です。この、アンテナが忙しい時間帯を避けるために、はやぶさ君の運用は基本的に夜中になります。
2009年12月17日00時00分(日本時間では、12月17日の09時00分)現在のはやぶさ君は、地球からの距離93,638,110km、赤経9h32m36s、赤緯16.28度にいます。