本日、東京・有楽町の東京国際フォーラム内に、「はやぶさ」の情報発信を行うスペース「はやぶさi」(はやぶさ・アイ)が、期間限定(10月10日までの予定)でオープンしました。
「はやぶさi」は、昨年の今日(6月13日)、地球への帰還を果たした小惑星探査機「はやぶさ」の成果や探査計画などをよりわかりやすく伝えることを目的とした、期間限定の施設です。
館内には、はやぶさの2.5分の1模型をはじめ、自分で持つことができる帰還カプセルのレプリカ(重さ、大きさとも実物と同じ)、「はやぶさ」25年の軌跡、プロジェクトに関わった主要メンバーのインタビュー記事とメッセージなど、多彩な展示があります。また、「はやぶさ」に関連した各種グッズの販売なども行っています。
さらには、将来探査の「はやぶさ2」に関するコーナーや、現在国際宇宙ステーションで長期滞在を行っている古川聡宇宙飛行士に関するコーナーなども設置されており、「はやぶさ」に限らず、宇宙探査を広く知ることが可能です。
「はやぶさi」は、JAXAの特別協力の下に、スポンサーの民間企業各社の協力により運営されています。

 

「はやぶさi」外観

はやぶさiの外観。巨大な「はやぶさ」の絵で、外から見ても一目でわかります。

 

「はやぶさ」2.5分の1模型

中に入るとすぐにみえるのが、2.5分の1スケールで製作された「はやぶさ」の模型です。来る人を圧倒的な迫力で出迎えてくれます。

 

映画「はやぶさ」パネル

映画「はやぶさ/HAYABUSA」の紹介パネル。登場人物6人の役割と、そのモデルとなった人物が描かれています。

 

映画の小道具(お札、入構証)

映画「はやぶさ/HAYABUSA」の撮影で使用された小道具も展示されています。こちらは、映画に出てくる(と思われる)お札と、登場人物の入構証。JAXAの入構証が極めて正確に再現されています

展示(帰還チームジャンパー)

奥には展示・イベントスペースがあります。いろいろな展示品がありますが、これは「はやぶさ」帰還チームが身につけていたジャンパー(本日は私もこれを着て皆様に対応しました。但し、展示品は私のジャンパーではありません)。

 

「あの」光景を再現

「あの」光景を再現したコーナー

「はやぶさ」というと「リポビタンD」という方も多いと思います。2005年11月、私と齋藤潤氏(当時・「はやぶさ」理学カメラ主任)が、タッチダウンのブログを書きながらその様子を撮影していたところ、脇にあったリポビタンDの空き瓶が増えていく様子も世界中に配信されていた…というあのエピソードです。
はやぶさiでは、当時のブログ執筆ブースの様子もほぼそのままに再現したコーナーがあります。キーボードをリポビタンDの箱の上に置いた「リポビタンブリッジ」です。なお、キーボードは私が家に置いていた当時のものをそのまま持ってきてあります。
当時の状況を回想した私のインタビューもありますので、ぜひご覧下さい。
「はやぶさi」は、東京国際フォーラムの1階、「フォーラムアートショップ グラフィックステーション」の一部をお借りして運営しております。
編集長(寺薗)も、この「はやぶさi」及び展示に協力しています。