ゾンド計画は、旧ソ連のルナ計画と並んで、月を探査する計画でした。ただ、ゾンド計画では、月だけではなく、他の惑星(火星など)を探査することも念頭に置かれており、この意味では、アメリカの「マリナー計画」に対抗するものであったともいえるでしょう。
ゾンド計画は、1960年代後半を中心に実施されました。その大きな特徴は、特に後半の計画において、地球への帰還を実施したということです。この点で、ゾンド計画は、旧ソ連の有人探査計画などを念頭に置いたものと考えられます(なお、ゾンド計画そのものはすべて無人で実施されました)。
ゾンド計画は、ルナ計画とは若干異なり、技術的な実証、特に上で述べたように、将来の有人計画(月へ人を送り、また戻ってくる)のための技術の確立が中心でした。しかし、探査の過程では科学的にも重要な情報なども収集しています。
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■関連ページ
- THE ZOND MISSIONS (Exploring The Moon, Lunar and Planetary Institute)
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