嫦娥3号の情報が続きますが、こちらは「おつかれさま」というべき記事です。
嫦娥3号により月面に送られたローバー「玉兎」が、972日という長期にわたる稼働を終え、停止したとのことです。人民網日本語版が伝えています。

玉兎

嫦娥3号のローバー「玉兎」 (人民網日本語版より)

玉兎は中国の伝説から名付けられ、2013年12月の嫦娥3号の月面着陸後、972日にわたって稼働し続けました。もちろん、無人・有人を問わず、月面ローバーとしては最長の稼働時間を記録したことになります。
本来、3ヶ月のミッション期間を想定していただけに、この成果は大きなものといえるでしょう。一方で稼働開始直後に不具合を発生させ、その点はあまり満足行く内容ではなかったともいえるでしょう。いずれにしても、大きな成果を残し、玉兎は眠りについたことになります。

人民網日本語版は、この玉兎が最後に発したツイートを掲載しています。これは中国版ツイッターともいえる微博(ウェイボー)に掲載されたものです。

玉兎の最後のツイート

中国版ツイッター「微博」に掲載された、玉兎の最後のツイート (人民網日本語版より)

こちら、人民網日本語版からそのまま、その翻訳を掲載します。

やっほー! 今度は本当におやすみだよ! もっと知りたいことがたくさんあったんだけど……でもぼくは一番多くの星を見た兎になっちゃった! 今後もし宇宙のもっと深いところへ行ったら、きっと写真を撮っておいてね。月はぼくに長い夢を用意してくれたんだってさ。ぼくは夢のなかで火星に飛んで行くんだろうか、地球に戻りお師匠さまに会いに行くんだろうか?

記事の下にある万を超えるリツイートやコメント、「いいね」の数が、多くの人々に与えた感動の数を物語っていると思います。玉兎君、本当におつかれさまでした。