以前から流れているニュースではありますが、この段階で再度流れるということは、「ほぼ確定した」と考えてよいのでしょう。中国の月探査機嫦娥3号が、今年(2013年)末に打ち上げられることになりました。人民網日本語版が人民日報の記事として伝えています。

この記事では、月探査プロジェクト重大特別計画の指導チームが、嫦娥3号を開発・建造段階から実施段階へ移行させることを承認したとなっています。
打ち上げは年末で、打ち上げ場所はこれまでの嫦娥シリーズと同じ、四川省にある西昌衛星発射センターになります。

嫦娥3号は、中国でははじめての月着陸及びローバー探査に挑むことになります。場所としては、月の表側、嵐の大洋にある「虹の入り江」が第1候補となっています。計画は2008年3月にスタート、設計21ヶ月、プロトタイプ開発26ヶ月、飛行モデル(フライトモデル、FM)開発に20ヶ月というスケジュールで、ほぼ順調に開発が進んできました。すでに試験も終了し、あとは打ち上げに向けて準備が全て整った段階にあるとのことです。

嫦娥3号が月着陸に成功すれば、アメリカ、旧ソ連(ロシア)に次ぎ、世界で3番目に(無人で)月への軟着陸に成功した国となります。