昨日のニュースに続き、インドの月探査、チャンドラヤーンについてのニュースが流れています。インド宇宙機関(ISRO)のラドクリシュナン総裁は、チャンドラヤーン2について、計画は既に固まっており、打ち上げは2013年までに行われる予定だと記者団に向けて語ったとのことです。Press Trust of Indiaの報道からmoondaily.comが転載しています。
このチャンドラヤーン2は、ロシアとインドが共同で打ち上げることになり、周回機に加え、着陸機とローバーが搭載されることになっています。ローバーは月面を動き回り、土壌のサンプルなどの分析を行います。
また、ISROの前議長であるカスツリ・ランガン氏は、月面の環境、及び将来的な人間の滞在について語っています。「月面は空気も磁場もないので、宇宙からの放射線が月面に直接届き、人間の細胞に深刻なダメージを及ぼし、ガンを誘発するおそれがある。そのため、人間は放射線を避けられる場所に滞在する必要がある。トンネルの中に住むという構想が、ここから出てくる。私たちは、人間が居住できるようなトンネルが月にあるかどうかを調査している。月面では、いくら発達した文明を持っていても、私たちはまた原始時代のように、洞窟暮らしをすることになるだろう。」
・India To Launch Chandrayaan-2 By 2013 (moondaily.com: 英語)
http://www.moondaily.com/reports/India_To_Launch_Chandrayaan_2_By_2013_999.html
・チャンドラヤーン1 (月探査情報ステーション)
http://moon.jaxa.jp/ja/history/Chandrayaan-1/