エンジントラブルにより一時的に地球帰還のためのエンジン噴射を停止していた小惑星探査機「はやぶさ」について、JAXAはこのほど、エンジンを組み合わせることによって運用を再開し、来年(2010年)6月への帰還に向けての運用を実施すると発表しました。
今回採用された手法は、2つのイオンエンジンのうち、機器の動くものを組み合わせて使うというものです。具体的には、異常が発生して探査当初に動作を停止していたAスラスタと、中和器の劣化によって動作を停止していたBスラスタのイオン限とを組み合わせ、いわば1台のエンジンとして運用するという手法です。
今後、状況を精密にチェックしながら運用する必要はありますが、この状況を維持できれば、予定通り来年6月の帰還が可能になります。