moondaily.comによりますと、インドとロシアはこのほど、2011〜2012年に打ち上げられるとされているインドの次期月探査機「チャンドラヤーン2」について、基本的な検討作業(デザイン)を終えたとのことです。
記事によると、インド宇宙機関(ISRO)のマドバン・ナイール総裁は、本部があるインドのバンガロールで記者団に対し「ちょうどいま、(チャンドラヤーン2の)デザイン作業が完了したところだ。ロシアの科学者と共に検討作業を行ってきたところである。次に…我々はプロトタイプ製造に進む。多分来年にはできあがるだろう。」と述べています。
チャンドラヤーン2は、周回機と着陸機からなる構成になると、インドの宇宙関係の担当者は語っています。
このうち、ロシアが担当するのは着陸機およびローバで、現地で月の砂を採取して分析、そのデータを地球に送信する機能を持たせることになる模様です。
チャンドラヤーン2に関する検討については、2007年11月に、ISROとロシア宇宙庁(FSA: Federal Space Agency)の間で合意が交わされており、今回の検討はその具体的な成果といえます。
なお、チャンドラヤーン1については、不調が伝えられているにもかかわらず、ISROの当局者によれば「95%までミッションを達成している」とのことです。
・India And Russia Complete Design Of New Lunar Probe
(moondaily.com: 英語)
http://www.moondaily.com/reports/India_And_Russia_Complete_Design_Of_New_Lunar_Probe_999.html
・India completes design of Chandrayaan-2 (Indian Express: 英語)
http://www.indianexpress.com/news/India-completes-design-of-Chandrayaan-2–its-next-moon-mission/502613
・チャンドラヤーン1 (月探査情報ステーション)
http://moon.jaxa.jp/ja/history/Chandrayaan-1/