嫦娥2号に続き、2012〜2013年頃に打ち上げられるとみられている中国の月着陸機、嫦娥3号ですが、これに搭載される予定の天体望遠鏡に、月面の水が障害になる可能性があることがわかりました。
ヨーロッパで開催された学会において、中国の科学者が発表したものです。月面の水が太陽光にあたって蒸発し、さらに分解されて水酸分子(記事原文より。ヒドロキシル基のことか?)になることで、嫦娥3号で設置予定の紫外線望遠鏡の能力に影響を与える可能性があるとのことです。
特に、ヒドロキシル基は紫外線の観測に影響を与えることがあることが問題です。ここ最近の月探査によって判明した月面の水分量を元に計算し直した結果、このようなことが起こりうる可能性があるとのことです。
・「月面で発見された水」が障害に?中国の月探査計画に暗雲 (AFPBB)
  http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/science-technology/2758784/6222150
・嫦娥 (月探査情報ステーション)
  https://moonstation.jp/ja/history/Chang_e/