はやぶさ君は、今日もイオンエンジンを使って軌道変更にいそしんでいます。
このところ、地球からはやぶさ君が見える時間帯がどんどん早くなってきています。先週からは、はやぶさ君の運用時間が夕方〜夜にかけての時間帯になりました。
また、通信のための電波がはやぶさ君に行って戻ってくるまでの時間も3分程度になりました。つまり、地上でコマンドを送り、はやぶさ君からの答えを得られるまでの時間で、ちょうどカップ麺が食べごろになります。
はやぶさ君が地球に近づいてきたので、なおさら慎重に、はやぶさ君の向きやイオンエンジンの出力を調節しています。はやぶさ君が星を見ながら自分の向きを知るための装置、スタートラッカの視野には、さそり座のアンタレスが入っています。
往路での、はやぶさ君のイオンエンジンのスロットリング運転はここに載っています。
・トピックス:2004年12月9日【「はやぶさ」のイオンエンジン、作動積算時間2万時間を突破!】
2010年3月4日00時00分(日本時間では、3月4日の09時00分)現在のはやぶさ君は、地球からの距離30,170,330km、赤経8h26m48s、赤緯28.67度(かに座)にいます。