人工衛星、有人宇宙飛行に続いて、月への到達についてもソビエト連邦に先を越された米国が、月の表面の状態を知るため、クローズアップ写真を撮影する目的で打ち上げた探査機です。
軌道としては、月面に直接衝突させる軌道をとり、月面に達するまで写真を撮影し、地球へ送信し続けるという方法を採っています。写真の解像度は約5メートルになります。
レインジャーには6台のカメラが搭載されており、それぞれ、画角や露出時間を変えてあります。6台中の2台は衝突の2.5~5秒程度前(高度約5キロメートル)で使用され、残りの4台は衝突の0.2~0.6秒程度前(高度約600メートル)で使用されました。
この探査機により、地球での観測に比べてはるかに解像度の良い映像を得ることができました。しかしそれとともに、アポロの計画者に対しては、平らな着陸地点がそう簡単には見つからないようであることも認識させる結果となりました。
データ | |
質量 | レインジャー1号:306キログラム レインジャー2号:306キログラム レインジャー3号:330キログラム レインジャー4号:331キログラム レインジャー5号:341キログラム レインジャー6号:365キログラム レインジャー7号:366キログラム レインジャー8号:367キログラム レインジャー9号:366キログラム |
年表 | ||||||||||||||||||||||||||||
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出典: | 「スペースガイド1999」 (財)日本宇宙少年団編 丸善株式会社刊 NASA、NSSDC Home Page |