サーベイヤーはアポロに先立って、実施された無人の月探査機です。この探査機の目的としては、アポロに反映するための月到達・軟着陸技術の開発・確認、 アポロ有人月着陸船の設計に必要な月面接地時のデータ取得、月に対する科学的探査が挙げられます。
サーベイヤーは当初は月周回をした後に着陸実験をする計画でしたが、後に周回部分が削除され直接月面への着陸を目指す探査機となりました。 また、ローバー(月面探査車)を搭載する等の拡張計画も盛り込まれていましたが、こちらも途中で断念されたようです。
サーベイヤーには自分の状態を知るために、各部に温度や力を測定するためのセンサが取り付けられていました。カメラや電波の反射特性,等を測定するための装置も搭載されています。 3号機以降では、月面土壌の科学調査をするための機器類(強度、組成、成分、化学分析)を搭載しています。6号、7号は月の夜間の運用(月面の温度変化測定、恒星や太陽のコロナ観測)を実施しました。
サーベイヤー7号は6号まででアポロに反映するためのデータはほぼ取得できたと判断されたため、学術目的主体で打ち上げられ、それまでの海とは異なりクレータ内に軟着陸しました。
データ | |
サイズ | 4.87m(脚パッド間) 3.05m(高さ) |
質量 | サーベイヤー1号:分離995.2kg/着陸270kg サーベイヤー2号:分離995.2kg サーベイヤー3号:分離997.92kg/着陸283kg サーベイヤー4号:分離1037.4kg サーベイヤー5号:分離1006.0kg/着陸279kg サーベイヤー6号:分離1008.3kg/着陸283kg サーベイヤー7号:分離1040.1kg/着陸不明 kg |
推進系 | 減速用エンジン×1 (固体推進薬、推力44kN) バーニアエンジン×3 (液体推進薬モノメチルヒドラジン+四酸化二窒素+水、 推力133~460N) |
電力源 | 銀亜鉛電池、太陽電池 |
年表 | ||||||||||||||||||||||
|
出典: | 「スペースガイド1999」 (財)日本宇宙少年団編 丸善株式会社刊 NASA Report NASA、NSSDC Home Page |