「かぐや」のハイビジョンカメラが捉えたジョルダーノ・ブルーノ・クレーター
(Photo: JAXA/NHK)

月面裏側に存在する鮮明なクレーター「ジョルダーノ・ブルーノ」は、その新しさ、そして古文書の記述もあって、歴史時代にその衝突が目撃された唯一のクレーターといわれてきました。しかし、「かぐや」の研究によって、そのクレーターははるか昔に作られたものであることがわかりました。
それはどのようにして立証されたのでしょうか。ここでは、「かぐや」データを使った研究をもとに、その探求のストーリーを追いかけていくことにします。

1. 伝説の始まり
2. ハートゥングの仮説
3. それは本当なのか？
4. 「かぐや」によるデータの解析
5. では、それは何だったのか？

参考リンク

• The Mysterious Case of Crater Giordano Bruno (NASA Science News, 2001: 英語)

本コーナーの記述は、次の論文を参考にしたものです。
T. Morota, J. Haruyama, H. Miyamoto, C. Honda, M. Ohtake, Y. Yokota, T. Matsunaga, N. Hirata, H. Demura, H. Takeda, Y. Ogawa and J. Kimura. Formation age of the lunar crater Giordano Bruno. Meteoritics & Planetary Science, 44, No. 8, pp. 1115-1120 (2009).
本コーナーの作成にあたり、上記論文の筆頭著者である諸田智克・JAXA宇宙科学研究本部研究員には、資料提供をはじめ、ご助言等をいただきました。この場を借りてお礼申し上げます。