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月を知ろう

月に関する研究発表
パネルディスカッション第3部「月旅行」


 「月旅行」という言葉に皆さんはどのような気持ちを抱き、そして自らのどのような夢を重ねるのでしょうか?

 1869年発表のジュール・ヴェルヌの小説「月世界へ行く」はSF史上不朽の名作として今なお多くの人々に親しまれています。19世紀半ば過ぎにこのような「月旅行」のイメージが語られたことは驚嘆に値することは言うまでもありません。 「月世界へ行く」以外にも「月」が登場するSF小説やSF映画は多数存在し、世界中の人間が関心を寄せる一つの文化を形成しているといえます。そして、それらの創造力にはいつも驚嘆するばかりです。 これらに向き合う現代人の多くはその「驚嘆」を楽しむというよりもむしろ、自分の持つ宇宙旅行、そして月旅行のイメージを重ねてそのイメージを膨らませ、この文化を堪能しているのではないかと思われます。 これまでアンケート等を通じて一般の方々から寄せられていた声をみると、「月旅行」のイメージは何もSF作家の中ばかりではなく、一般の人にもしっかりと息づいているといえそうです。

 インターネットシンポジウム上でこれまでに行った2回のアンケートにおいては、「将来月に行ってみたい」と回答いただいた方がおよそ97%にのぼり、そのうちの85%もの方が「近くから月を眺めるだけではなく月に降り立ってみたい」と回答しています。 アンケートにお答えいただいた方の多くは宇宙に興味が深い方であるとは思いますが、この数字から、現代人が月に寄せる夢や希望、月に求めるものの大きさを改めて実感することができます。

 これまでの2回のパネルディスカッションでは、
  「月の氷
  「月面車
に関して活発な討論が繰り広げられました。これまでの2回はテーマがテーマだったこともあり、必然的に専門的内容が主となってしまいましたが、今回は誰もが単純な気持ちで夢を寄せられる「月旅行」がテーマです。 その特色を活かし、あまり科学的なことにはこだわりすぎないで話を進めていきたいと思っています。(少なくとも、科学技術の枠にとらわれすぎて話の枠を狭めないようにしたいと思います。)
 そのような意味で、今回のパネルディスカッション「月旅行」は「皆で夢を語り合う場」を基本コンセプトとしたいと思います。ただ、それだけ話をしていてもやや発展性に欠けるので、後半では「その夢を現実にするためには何が必要か」という話題にシフトしていく予定です。

 さて、パネルディスカッション第3部「月旅行」のパネラーは、
今村雄一郎さん 日本宇宙少年団
パトリック・コリンズさん
松浦晋也さん 宇宙作家クラブ
横山隆明さん 宇宙開発事業団

の4名の方にお願いしております。

 そして、会場の皆様方からは、
  • こんな月旅行をしてみたい
  • 月旅行に行くとこんな楽しみがあるのではないか
  • こんなオプションツアーが用意されていればうれしい
  • こうでなければ行く気にならない
というようなご提案を大募集したいと思います。皆様方からいただきましたコメントについては可能な限りパネルディスカッションの中でご紹介していきたいと思っておりますので、是非とも(いつでも)投稿をしてみて下さい。

 それでは。皆様「月旅行への夢」を心ゆくまでお楽しみ下さい。

パネルディスカッション第三部「月旅行」コーディネーター
園山 実(三菱総合研究所


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