アメリカ、新宇宙政策を発表
アメリカのブッシュ大統領、及びNASAのオキーフ長官が、日本時間の15日早朝5時(現地時間では14日の午後2時)、新しい宇宙政策を発表しました。
内容としましては、新しい宇宙往還機(CEV: Crew Exploration Vehicle)の開発計画に加え、有人の月探査計画、その先の将来探査構想などが含まれています。一方、無人の月・惑星探査計画の充実についても言及されています。
詳しくは、以下のリンクにある情報をご参照ください。
有人の月探査計画がふたたび実現しますと、アポロ計画以来、実に30年以上のときを経て、ふたたび人間が別の天体へ降り立つことになります。世界の、日本の宇宙開発にとって、大きな影響を与えるであろうことは間違いありません。
月探査情報ステーションでも、この最新情報を皆様にいちはやくお届けするようにしていきたいと考えております。
関連トピックス
諮問委員会のウェブサイト (4月3日追加)
大統領演説でも出てきましたが、今回の新宇宙政策の具体的なプランを決めるための、諮問委員会のウェブサイトが立ち上がっています。
URLがその名もずばり、 http://www.moontomars.orgとなっています。各地でのヒアリングの案内や委員会のメンバー紹介などの女王が掲載されています。
ESA長官は新宇宙政策を歓迎 (4月3日追加)
1月15日に、ESA(ヨーロッパ宇宙機関)のドーダン長官は記者会見を行い、この中で、アメリカの新宇宙政策を基本的に歓迎する意志を表明しました。
この記者会見で、ドーダン長官は、「今回の新宇宙政策の発表は、宇宙分野全体にとって、そしてもちろんESAにとってもよいニュースである。」と述べています。長官は、ESAが2002年から本格的に始めたオーロラ計画に触れ、この中でESAが月、さらには火星への有人探査計画を持っていることを協調し、ESAはNASAや他の宇宙機関と、火星への有人探査について互いに協力することを望んでいると述べています。
関連リンク
演説関連
- ■米国ブッシュ大統領、新宇宙政策発表/NASAオキーフ長官、記者会見
- (国際宇宙ステーション・きぼう広報・情報センター トピックス)
- http://iss.sfo.jaxa.jp/topics/2004/040115.html
- 今回のブッシュ大統領の演説、及びオキーフ長官の記者会見についてのレポートです。
- ■President Bush Offers New Vision For NASA (NASAウェブサイト・英語)
- http://www.nasa.gov/missions/solarsystem/bush_vision.html
- 上記の、ブッシュ大統領の新宇宙政策についての演説についての、NASAのプレスリリースです。
- ■President Bush Delivers Remarks On U.S. Space Policy (PDFファイル・英語)
- http://www.nasa.gov/pdf/54868main_bush_trans.pdf
- ブッシュ大統領の演説の記録(transcript)です。
月探査情報ステーション内の関連ページ
- ■FAQ: 月面基地はいつごろできるのでしょうか?
- http://moon.jaxa.jp/ja/qanda/faq/faq6/lunar_base.html
- 月面基地の構築についてのよくあるご質問への回答です。
- ■ギャラリー: 月面基地の画像
- http://moon.jaxa.jp/ja/gallery/moon_base/
- 月面基地構想のイラストを掲載しています。
- ■シンポジウム「月で拓く新しい宇宙開発の可能性と日本」
- http://moon.jaxa.jp/ja/events/2004/MoonSymp/
- 1月23日に開催される、日本の月探査に関するシンポジウムです。諸外国(アメリカを含む)の月探査計画の解説や日本の計画の説明、パネルディスカッションなどがあります。
- ■月探査機
- http://moon.jaxa.jp/ja/history/
- アポロ、ルナから現在に至るまで打ち上げられてきた、月探査機について解説しています。打ち上げの一覧表もあります。
- ■将来の月探査
- http://moon.jaxa.jp/ja/future/
- 現在日本において検討が進められている将来の月探査構想について、その進行状況や内容などについて解説しています。
- ■火星探査 〜赤い星への挑戦〜
- http://moon.jaxa.jp/ja/mars/exploration/
- 過去、現在、未来の火星探査のページです。現在のマーズ・エクスプロレーション・ローバについてのコーナー、及び有人火星探査計画についてのページもあります。
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