フェーベ
土星 IX
フェーベに関する事実
- フェーベは土星に知られている衛星で、一番外側
にあります:
- 土星からの距離:12,952,000 km
- 直径:220 km
- 質量:4.0e18 kg
フェーベは、その隣の衛星
(イアペトゥス)より、4倍も土星から遠い
ところを回っています。
- 「フィービー」と発音します。
- フェーベ(アルテミス)は、狩りと月の処女神で、アポロの双子の姉妹です。
- 1898年、
ピカリングにより発見されました。
- 土星の他の衛星はたいてい明るいのですが、フェーベの
アルベド値はたいへん低く(0.05)、まるで油煙
のように真っ黒です。
- フェーベと
イアペトゥス以外の
土星の月は、土星の赤道面とほとんど同じ面に軌道が
ありますが、フェーベの軌道はほとんど175度も傾いています(フェーベの北極は、土
星の北極の反対側を向いています)。
- フェーベの偏心的で逆方向の軌道と、
異常なアルベド値は、フェーベが捕捉された
小惑星か
カイパー・ベルトの天体かもしれないことを示しています。
- フェーベはまた、
ヒペリオン以外の土星の衛星と同じ様な
同期型の自転をしていないことでも特異です。
- 微細な彗星衝突でフェーベからはじき出された物質が、
ヒペリオンや、
イアペトゥスの前方半球の暗い表面の原因となって
いるかもしれません。
写真
- (上) フェーベ 8k gif
フェーベに関するもっと詳しい情報
未解決の問題
- フェーベの軌道はなぜこのように特異なのでしょうか?
- フェーベは本当に
ヒペリオンや
イアペトゥスの前方半球の暗い物質の源なのでしょ
うか?
- フェーベの密度は0.7とたいへん低いのですが、どのような組成なのでしょうか?
... 土星
... イアペトゥス
... フェーベ
... 新しい衛星
...
ビル・アーネット著;1995年 5月 6日更新
久島 昌弘 訳;1995年11月 4日更新