全文検索 総合案内 サイトマップ
> 月・惑星へ > 火星・赤い星へ > 火星探査 > マーズ・エクスプロレーション・ローバ > トピックス > 2003年12月
月・惑星へ

火星・赤い星へ

マーズ・エクスプロレーション・ローバ トピックス

2003年12月分
「スピリット」、最後の軌道修正を完了 (12月31日15:20)
1月3日に火星に到着する予定のローバ1号機「スピリット」は、最後の軌道修正を26日(現地時間)に完了しました。これで、いよいよ火星に向けての着陸態勢が整ったことになります。
今回の軌道修正は、探査機の軌道をわずかに変えるものです。この軌道修正によって、火星到着が2秒遅くなり、着陸の位置が54キロメートルほどずれることになると、NASA/JPLの軌道制御チームの副主任、クリス・ポッツ(Chris Potts)氏は述べています。
これから、2台のローバは、火星大気への突入、着陸、そしてローバの展開という、最も難しい時期を迎えることになります。また、ローバが火星に到着しても、すぐに活動をはじめるわけではありません。実際には着陸後1週間以上かけて、着陸が正常に行われたかどうかを検証し、その後ローバを展開することになっています。

「スピリット」は1月4日、「オポチュニティ」は1月25日到着(日本時間) (12月29日22:30)
2台のローバの着陸予定時刻ですが、「スピリット」は2004年1月4日午後1時35分(JPLがあるアメリカの現地時間では、1月3日午後8時35分)、「オポチュニティ」は1月25日午後2時5分(同じく現地時間では1月24日午後9時5分)となります。今後のミッションによっては到着予定時間は変更になるかも知れません。
着陸地点は、「スピリット」が下のトピックスで述べたグセフ・クレーター、「オポチュニティ」はメリディアニ平原(Meridiani Planum)に着陸します。メリディアニ平原は同じく赤道地帯ではありますが、グセフ・クレーターとは反対側になります。

着陸は来年1月はじめ (12月3日16:10)
マーズ・エクスプロレーション・ローバのうち、先に打ち上げられた「スピリット」は、2004年1月3日、火星に到着することになりました。着陸する場所は、グセフ・クレーター (Gusev Crater: 14.7S, 184.6W)という、火星のエリシウム平原の南端部になります。このあたりはかつて湖があったと考えられているところで、その名残がどのようになっているか、探査で明らかにすることができるでしょう。
ローバはは火星の大気との摩擦により減速したあと、パラシュートを開き、さらにエアバッグを展開して着地します。この方式はマーズ・パスファインダと基本的に一緒ですが、今回のローバはパスファインダよりも17倍も重いため、この方式が有効に機能するかどうかが、探査の最大の難関になります。
なお、もう1台のローバ「オポチュニティ」は、3週間後(1月下旬)に火星に着陸する予定です。

<< 次のトピックスへ 最新のトピックスへ

マーズ・エクスプロレーション・ローバ トップへ

▲このページのトップへ