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火星で起きた日食

日食は地球だけで起きるものではありません。衛星が回っていれば、他の天体でも起きうるものなのです。ただ、その様子は地球とはずいぶん違います。

火星での日食

この写真は、現在も火星探査を行っているアメリカの探査機、マーズ・エクスプロレーション・ローバが、2004年3月4日と7日に撮影した、火星での日食の模様です。
左側、太陽にわずかに黒点のように写っているのが、太陽を隠している火星の衛星、ダイモスです。右側、太陽が欠けたようにみえるのが、もう1つの火星の衛星、フォボスによる日食です。こちらの方がより日食らしくみえるかも知れません。

この日食は、ローバに搭載されている太陽観測カメラで撮影されました。このカメラはもともと、火星の大気の様子を観測するためのものですが、日食が予測されたことから、その写真を撮ることになったものです。
なお、火星の2つの衛星は火星に近いところを回っているため、公転速度が速く、従って太陽の前を速いスピードで横切っていきます。太陽の前を通過する時間はダイモスが50〜60秒、フォボスが20〜30秒しかないため、タイミングをきっかりと測って写真を撮ることが重要でした。

火星での日食
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上の写真は、このような皆既日食の際の写真です。他の天体での日食が観測されたのは、この火星での例がはじめてです。
このように、日食を観測することで、衛星の形状や軌道などをより詳しく決定することができます。


参考リンク (月探査情報ステーション)


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