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イベント情報

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宇宙を楽しむ 市民シンポジウム
~金星を楽しむ! 「あかつき」と過ごすビーナスな午后〜 (その1)

宇宙科学技術連合会の前後には、この学会の教育・アウトリーチセッション関係者が主催する、一般向けのアウトリーチイベントが展開されます。
今年は、11月21日、浜松市の静岡大学工学部で開催されました。テーマは、まさに金星軌道投入間近の「あかつき」、そして金星。探査機「あかつき」のすべて、そして金星の謎と素顔を知って楽しもうというイベント「金星を楽しむ! 「あかつき」と過ごすビーナスな午后」を開催しました。
今回は、JAXA宇宙科学研究所の吉川真准教授と私がホスト役となり、この「あかつき」のサイエンスマネージャー(理学責任者)である今村剛・JAXA宇宙科学研究所准教授をゲストに迎えました。前半がトークショー、後半がクイズ大会と、3時間という長い時間にもかかわらず、約100名の出席者の皆様が大いに楽しみました。

このイベントの2週間後、「あかつき」の金星周回軌道投入失敗という悲しいニュースが流れましたが、現時点(2011年5月)では、まだ2017年の金星周回軌道再投入の可能性も残されています。
最後の最後まで、私たちは「あかつき」を応援し続けていきます。

■参考リンク


静岡大学工学部は、浜松市の北の方にあります。イベントの準備のため、朝早く訪れると、さすがに土曜日ということもあって人影はほとんどありません。
静岡大学工学部の全身は浜松高等工業学校。ここに在籍していた高柳健次郎は、「テレビの父」と呼ばれ、まさにこの地で日本ではじめてテレビ映像伝送実験に成功しました。大学内にはこの高柳健次郎の業績を展示している記念館もあります。
会場は、大学の中の教室です。入口には小さいですが、イベント告知用のポスターが貼ってあります。順路案内用なのですけどね。
会場の教室(左側)に入るための受付中。受付といっても、実はおみやげ配布用と、クイズに使う3色の色紙を配るための受付です。ただ、私たちが予想した以上に多くの方にお越しいただいたのには、びっくりと共に感激でありました。
イベント開始まであと約10分くらいの会場の様子です。教室はすでに多くの方で席が埋まっていて、120人入る教室の席もかなり埋まっていきました。
さぁ、いよいよイベント開始です。真ん中に立ってマイクを持って解説しているのが、私(編集長=寺薗)です。今回は、第1部ではトークショー司会を、第2部ではクイズの司会を担当…つまり、ほとんど3時間しゃべりまくった、という次第です。
今日のゲスト、「あかつき」の理学面での責任者である今村剛・JAXA宇宙科学研究所准教授。実は私にとっては後輩でもあり、「あかつき」チームメンバーとして互いによく顔を合わせる中ではあるのですが、今日は彼に、「あかつき」と金星の魅力をたっぷりと語ってもらう、ということを目指しています。
こちらは、JAXA宇宙科学研究所の吉川准教授。今村さんとは同僚でもありますし、また私とは、同じ宇科連の「教育・アウトリーチ」セッションの共同創設者でもあります。この宇科連併設イベントは、私と吉川さんで毎年企画を立てて実施しております。今年もまた、そのペアでの実現となりました。
私たちもびっくりするほど、多くのお客様にお越しいただきました。正直言いますと、金星探査は、「はやぶさ」に比べると地味で、お客様もあまりお越しにならないのではないか…と心配しておりましたが、幸いにしてそのような心配は無用でした。むしろ座席が足りなくなるのではないか、といううれしい心配をしなければならないほどでした。
会場の様子を後ろからみてみます。上の写真と同じく、会場がびっしりと多くのお客様で埋まっている様子がわかります。また、お子さんが多い、というのもおわかりいただけるでしょうか。
第1部は、「あかつき」と金星の説明。写真は、今村准教授による金星の解説です。このスライドでは、最近多くみつかっている太陽系以外の惑星系(系外惑星)と絡めて、金星探査がこういう惑星の物理の解明にも貢献できることを語っています。



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