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NASA、月面に60億トンの氷が存在するとの新たな分析結果を発表(1998年9月)
NASAは9月3日、当初の分析結果の10倍以上に当たる60億トンの氷が月の北極と南極に存在している可能性があると発表した。
NASAは、今年3月、ルナープロスペクター(1月6日打上げ)の初期観測データの分析結果から、月の北極及び南極に合計3億トンの氷が存在すると発表していた。
その後の分析から、比較的高密度の氷が常時陰になっているクレーター部分の表土(レゴリス)の下に閉じ込められていることが示された。 ルナープロスペクターの主任研究者であるビンダー博士は、新たな分析結果は、純粋の水に近い氷の固まりが乾いた表土の下40cm程のところに存在していることを示していると語っている。
又、氷の存在を示す兆候は、北極域の方が南極域より15%強いということである。
この他、科学者達は、局部的に磁気が強い場所や月表面の新しい質量集中領域などを発見したと述べている。更に、月が小さな鉄の核(コア)を持っていることを強く示すデータがあることも明らかにしている。
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