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1998年度シンポジウム
月周回衛星における通信システム設計
発表概要
月探査周回衛星計画(SELENE)は,周回衛星本体,着陸部及びリレー衛星により構成され,宇宙機相互および地上との通信運用が複雑になっている。特に,40万kmにも及ぶ距離を経て地上に大量のデータを伝送するミッションデータ伝送系には高利得アンテナと追尾・追尾システム,さらに帯域圧縮の技術を組み合わせる必要がある。
一方,月着陸ミッションでは,着陸中および着陸後に取得した月面などの画像データを小型アンテナにより効率的に地球に伝送する必要がある。それに対し,リアルタイム画像伝送の可能性,高精細の静止画の取得と電送の可能性についても見通す必要がある。
本論分では,このような(SELENE)の通信システムに関し,システム成立性を含めた設計検討の現状と技術的課題について述べる。 |
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