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火星の環境

Vikingの画像
バイキング探査機からの画像(NASA)


火星 地球
軌道長半径 (108キロメートル)  2.279 (1.52天文単位 (AU)) 1.496 (1.00AU)
軌道離心率 0.0934 0.0167
公転周期 (日) 686.98 365.25
自転周期 (時間) 24.62 23.93
質量 (1024kg) 0.6419 5.9736
赤道半径 (キロメートル) 3394 6378
重力加速度 (m/s2) 3.69 9.78
火星は、太陽から4番目の惑星です。火星は、土壌に含まれる酸化鉄のため赤く見えます。

火星内部は、半径約1700キロメートルの密度の高い中心核、岩石質のマントル、及び薄い地殻と推定されています。全球的な磁場がないことから、火星の中心核はおそらく固体と推定されています。


火星の地形は興味深い

火星表面の南半球は古く(クレータが多い)、高地がほとんどです。北半球の大部分は若く(クレータが比較的少ない)、南半球より数キロメートル低くなっています。この区分の理由は解っていません。
また、火星の表面には、地球に見られない大規模な興味深い地形があります。Mars
 オリンポス山
高さ26キロメートルの太陽系最大の火山です。その底部は直径500キロメートル以上あり、高さ6キロメートルの崖で縁どられています。
 マリネリス峡谷
長さ4000キロメートル、幅100〜200キロメートル、深さ2〜7キロメートルの巨大な峡谷です。地殻が地球のプレート運動のような大きな力により引き裂かれてできたと推定されています。
火星上の多くの場所に、侵食作用の痕跡が存在します。過去のある時期には、液体の水が地表面に存在していました。侵食された河床地形の年齢は約40億年と推定されています。

火星の気候は人間にとって非常に厳しい

火星大気成分
二酸化炭素 95.32% 210ppm
窒素 2.7% 一酸化窒素 100ppm
アルゴン 1.6% ネオン 2.5ppm
酸素 0.13% クリプトン 0.3ppm
一酸化炭素 0.08% キセノン 0.08ppm
バイキングの測定結果
火星は非常に薄い大気を持ち、二酸化炭素が大気の大部分であり、その他に窒素、アルゴン、酸素、一酸化炭素等からなります。火星地表面での気圧は、わずか7〜9ヘクトパスカルしかありません。しかし、風が吹き、時には砂嵐が発生することもあります。最近のハッブル宇宙望遠鏡の観測結果から、火星の環境が非常に厳しいものであることが確認されています。


火星の北極冠の季節変動(NASAハッブル宇宙望遠鏡画像)
火星の北極冠の季節変動
(NASAハッブル宇宙望遠鏡画像)
火星には、固体の二酸化炭素からなる極冠が両極にあります。北半球の夏には、二酸化炭素は完全に昇華し、氷になった水の層が残されます。南半球の二酸化炭素の層は完全には消失しないので、南極冠の下に同じような氷の層があるかどうかは解りません。低緯度の地下にも、氷が存在するかも知れません。火星に生命が存在するとすれば、水の存在する場所であろうと考えられています。

火星の画像のページ(NASA)



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