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かつて構想されていた「かぐや」

「かぐや」は、その構想誕生当時から実際に飛行するまでに、何回かの設計変更を経ています。ここでは、歴史的な経緯を保存する意味も込めて、かつて構想されていた「かぐや」の姿を展示します。
なお、以下にあるCGはすべて、現在の「かぐや」のものとは異なりますのでご注意下さい。


月周回軌道上の「かぐや」(2001年頃の構想)
2001年当時構想されていた「かぐや」探査機の形です。下にあるそれまでの「かぐや」の姿と比べますと、後ろ側に2つの小型衛星が搭載されているのがみえます。これはそれぞれ、リレー衛星とVRAD(ブイラド)衛星と呼ばれるものです。また、衛星は全体に黒くみえていますが、これは断熱材が、黒い色の素材に変更されたためです。(CG: 筑波大学芸術学系)
「かぐや」(2001年頃)
640x480 / 800x600 / 1024x768
 

月周回軌道を巡る「かぐや」探査機とリレー衛星/VRAD衛星
2001年当時の「かぐや」衛星の設計に基づいて描かれた、月の上空を飛行する「かぐや」の想像図です。上のCGにあった2つの衛星(リレー衛星とVRAD衛星)は、ここでは分離して飛行しています。以前のイラストと比べますと、衛星本体は「推進モジュール」がなくなった以外にはそれほど大きな違いはありません。
 

H-IIAロケットフェアリング中の「かぐや」
「かぐや」はH-IIAロケットを用いて打ち上げられます。打ち上げの時には太陽電池パネルや各種アンテナなどは折り畳んだ状態で、フェアリングと呼ばれる鞘のようなカバーに覆われてロケットの先端に取り付けられています。フェアリングは打ち上げ後大気圏外に出た後で切り離され、衛星本体がむき出しになります。
 

「かぐや」ミッションの概要
この図は「かぐや」ミッションの流れを模式的に表したものです。「かぐや」はH-IIAロケットで打ち上げられた後、地球を離れて月のまわりを回る軌道へ向かいます。そこでまずリレー衛星を切り離し、次にVRAD衛星を切り離します。はじめの軌道は細長い楕円形ですが、次第に軌道を修正し、最終的に高度約100キロメートルの円軌道にのります。この軌道で1年間月のまわりを巡りながら観測を行います。
細かい点は最終的なミッション形態とは異なりますが、大まかな点は変化はありません。
 

月周回軌道を巡る「かぐや」(1998年頃)
1999年頃までの「かぐや」周回機のモデルです。特徴としては、周回機の後ろについている大きな着陸機があります。この当時は、「かぐや」は月のまわりを回るだけではなく、着陸実験も行う予定にしていました。月を観測する機器は主に下側の面に取り付けられています.いくつか張り出している箱のようなものがそれです.周回機そのものについては、基本的なデザインはあまり変化がなく、最終的な打ち上げに至っています。
月周回軌道を巡る「かぐや」(1998頃)
640x480 / 800x600 / 1024x768
 

H-IIAロケットフェアリング中の「かぐや」(1998年頃の構想)
2001年時点(上)のモデルと比べると、推進モジュールの有無とVRAD衛星、それと「かぐや」を覆う断熱材が黒くなった点以外には、それほど大きな違いはありません。
H-IIAロケットフェアリング中の「かぐや」(1998頃)
640x480 / 800x600 / 1024x768
 

「かぐや」着陸モジュールの着陸(1998年頃)
以前の案では、「かぐや」は1年間月のまわりを回りながら月面の観測を行った後,後部の推進モジュールを切り離して月面に軟着陸させる実験を行うことになっていました。これは、以前の案での「かぐや」着陸機のイラストで、形態としては現在の「セレーネ2」の構想へと受け継がれています。
「かぐや」着陸モジュールの着陸(1998年頃)
640x480 / 800x600 / 1024x768
 

「かぐや」ミッションの概要(1998年頃)
月に到達するところまでは、最終的な計画とあまり変わりません。いちばん大きな違いは、最後の着陸実験がなくなってしまったという点です。
「かぐや」ミッションの概要(1998年頃)
640x480 / 800x600 / 1024x768
 

初期段階イメージイラスト・その1(1996年頃)
「かぐや」の初期段階でのイメージイラストです。最初に計画が立ち上がった1996年ころのものです。2001年頃のものと比べますと、衛星の後ろ側に付いている推進モジュールと兼用の着陸機は、衛星の頭の部分に単独で付く予定でした。また、後ろに飛んでいるリレー衛星の形状も現在とは異なり、二枚の長い太陽電池パドルを持っていることがわかります。
初期段階イメージイラスト・その1
640x480 / 800x600 / 1024x768
 

初期段階イメージイラスト・その2
初期計画(1996年頃)での着陸モジュールを示した図です。現在とはかなり形状が異なっています。

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